家族に・・・

ひとり

私の家の近所に老夫婦が住んでいます。高齢になるにつれて、徐々に衰えが見えてきています。その家にはかつて、娘さんが一人いました。娘さんは年頃になって、お嫁に行くことになりました。私はその頃多分、まだ小学生だったと思います。 周りの大人が話していました。「あの家は一人娘なのに、嫁にやってしまった」 私には、責めるような言葉に聞こえたのを、今でも覚えています。一人娘がお嫁に行くのは、そんなに罪なことなのだろうか?子ども心にそんな風に感じたものです。 きっと娘さんは、両親に大事に育てられたのだと思います。出来れば両親はいつまでも手元に置いておきたかったことでしょう。もしかしたら幼い頃から、将来は婿をとりなさい、などと言われていたかもしれません。娘さんは結婚したいと思うような大切な人に出会って、ずいぶん悩んだと思います。両親を残して家を出てしまうことを。 娘さんは結婚してからも、実家の両親の所へよく来ています。詳しくは知りませんが、車で行き来が出来る距離なのでしょう。そして、離れていても両親を大切にしているのでしょう。 今は核家族と少子化の時代。これからもっと、両親と同居する人は減るでしょうし、親との同居や世話のことで悩んだり、もめたりする人は増えるでしょう。 私も同じように悩む時がきても、出来る限り大切な両親を支えられたらと思います。

(koume)

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