今回はダージリンの秋に収穫された茶葉である、オータムナルと呼ばれる紅茶を飲みくらべるというお茶会に参加しました。最初に特選紅茶とはどういうものかというお話がありました。普段手軽に楽しむお茶を「オーディナリーティー」、季節限定などの特別なお茶を「スペシャルティーティー」に分けて考えるそうです。
ダージリンは収穫される季節によってファーストフラッシュ(3〜4月)、セカンドフラッシュ(5〜6月)、オータムナル(10〜11月)に分けられるそうです。一般的にファーストフラッシュとセカンドフラッシュの方が知られているような気がします。
実際に茶葉のテイスティングをしてみました。今回は同じサングマ茶園で価格の違う茶葉では味にどんな違いがあるのかというテーマでした。味の違いが分かるのかな〜?って思いながらのテイスティングでした。使用した茶葉は「ファイン(1200円)」「エキストラ(1800円)」「ヴィンテージ(3600円)」そして「オータムナル(3600円)」ついでに同じ年の「ファーストフラッシュ(4600円)」(価格は100gあたり)の5種類をテイスティングしました。
そのテイスティング結果を表にしてみました。
品名 |
茶葉 |
水色 |
香味 |
その他 |
ファイン |
茶色っぽい
サラサラ |
濃い |
↓ |
飲み易い(O) |
エキストラ |
茶色っぽい
サラサラ |
↓ |
↓ |
飲み易い(O) |
ヴィンテージ |
茶色っぽい
サラサラ |
↓ |
↓ |
洋酒の香?(S) |
オータムナル |
緑色が混じる
水分量が多い
|
↓ |
↓ |
ウバに似た香?(S) |
ファースト
フラッシュ |
緑色が多い |
薄い |
渋み
青葉の香 |
若々しい感じ(S) |
表に書いたのはkoumeの印象です。参加者全員の感想では、「O」と記した紅茶が普段用のお茶、「S」と記したのが特別な時に飲みたいお茶、ということで意見が一致しました。
驚いたのは水色の違いです。かなり色の濃さに差が出ました。それから、色が薄くなるにつれて渋みが増していったことです。 ちょっと面白いところでは、ヴィンテージのテイスティングをした時に、ブランデーに似た香がしたこと、オータムナルの茶殻から「サルメチール」の香がする??なんていう変な感じを受けたことです。そんなわけないって言われましたが(笑)
そして、本日の主役のオータムナルを実際に自分でいれてみて、味わいました。特選紅茶をいれる時には、いれ方にも気を遣わなければなりません。シーズンものは毎年同じ茶葉ではないので、その年毎に一番美味しいいれかたが異なるそうです。茶葉の量や蒸らし時間なども変わるとのこと。 実際に自分でいれてみた時には、うまくジャンピングが起きなくて、ちょっと残念でした。何がいけなかったのかしら・・・?
一緒に参加してくださったゆゆかさんから手作りチーズケーキの差し入れをしていただき、お茶菓子としてとっても美味しくいただきました。
2002年のオータムナルは茶園によってかなり味が違ったようで、今回実習で使用したサングマ茶園がとっても良かったそうです。お土産にこの茶葉を20gいただきました。我が家のスペシャルティーティーとして、ちょっぴり特別な気分でいつもと違うティーカップを使ったりして、特別な雰囲気で楽しんでみたいと思います。
それから、今回紹介していただいた紅茶豆知識は、売っている茶葉やティールームのメニューについているアルファベットの記号の意味。例えば「SFTGFOP1」という表示があったら、S(スペシャル)F(ファイン)T(チップ)G(ゴールド)F(フラワリー)O(オレンジ)P(ペコー)1(茶畑番号)という意味なんだそうです。今まで意識したことがありませんでしたが、今度見る機会があったらそういう意味なんだなーって考えてみようと思いました。日本人はいろいろ茶葉に肩書きがあると良さそうに見えてしまうので、売りやすいのだとか(^^; 確かに、スペシャルとか言われると心惹かれますよね?(笑)
普通ではなかなか試すことの出来ない貴重な紅茶を試すことができて、また紅茶に対する知識が広がったように思います。碧さんと御一緒していただいた皆さんに感謝します(^-^)
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